エモい。

ひとつの瞬間も見逃したくない、リンクしていく瞬間の連鎖。
フラッシュバックを起こすような瞬間。
その積み重ね。

Push

タイトルは単語ひとつで「Push」
押す。

こう、動作としての押すっていう行為がまずある。
でも、pushっていろんな用途がある。
どんな単語もそうだけれど、多角的な側面を持ち合わせている。
だから、説明を省いてシンプルに単語ひとつっていうタイトルは
そこから見る人によって創造の膨らませる余地があって
見る側としてとてもクリエイティブな気持ちにさせられる。

シンプルな題材は、踊りに携わる側からして見るとこれまたクリエイティビティを刺激させられる。
どうにでも調理ができるから。
答えをどの方向にでも振れるっていう点で、どこにでも向かっていけるからこの題材を使ってどこにたどり着くかっていうのは見えなかったりする。自分で自分の答えっぽいものを探していくってとても楽しい。
個人的な考えです。

作品の構成

14分程。これ、普通の街中、道端みたいな人が集まるところでやってる。
2人で踊る。

やっべえずっと見ていられる。

本当に時間を忘れていた。
YouTubeに上がっている動画にこうやって集中できる作品って本当によくできているなと思う。
わたしはモノゴトを批判的に見る癖がついてしまっているので、こうやって没頭することが少ない。
個人的な体感なので、なんとも共有しにくいし、判断基準にもなりにくいけれど。
もちろん、その時の精神状態や環境は没頭できるか否かに関与していると思うが。

ダンサー

なにがすごいのか。
わたしが思うに。
まず当たり前に素晴らしいダンサーで、それが当たり前で、呼吸するように踊っていて、そこにいてそれだけで十分何か空間が成り立つような2人であることがよくわかる。
ダンサーにとっては、このえぐいテクニックを14分間見続けられるというのはもう最高である。
さらにこのテクニックがテクニックらしく全く見えないのがテクニックであってそこにまた惚れ惚れとして、どうしたらできるんだろうとずっと見入ってしまうんだろう。

振付構成

そして何より、振付構成が素晴らしい…
これは本当に安定した素晴らしさだなとふとした瞬間に思われた。
「画」がある。
彼らの中に。

物語が潜んでいる。見る人によって解釈も違うだろうストーリー。

で、これが14分間ずっと話が途切れずに続いていく。
わたしは見終わった後ただただ…
本当に見ている側は見ているだけで心を揺らされるような。
わたしはこういう作品は基本的に何も考えずにただその瞬間を味わえるような観客に優しい作品は一つの作品の系統として大好きだし、とても大事だと思っている。
これこそ芸術であってエンタテイメントであるなあと思う。

抽象。具体。ダンスから言語化。

あー、どっかTwitterでつぶやきを見かけた覚えがあるのだが、

「抽象化されればされるほど多くの人の共感を得る。
具体的な体験の表現になるほど先鋭された、でもその情報や感覚などを本当に欲している人のところ(場所だか心だか)に届く。」

だいぶ個人的解釈含まれてしまったと思われますが…こんな感じのこと思い出した。

見た人によって解釈が変わるっているのはそういうこと。
タイトル、ダンスそのものが抽象化されていく。
抽象化されるということは、その過程で削ぎ落とされるものがある。
それでも残ったエッセンスをわたしたちは目の当たりにする。
尊い。
美しい。
ああ、だからこういう端的な感想が出るのだろうか。

感じたことっていうのは、もしかしたら、
個々が本当に言葉にしにくい物なのかもしれない。
とってもプライベートなことなのかもしれない。
わたしが感じたものはわたしの経験という土台があって感じられたものだから。

言葉にしたら安っぽくなってしまうって言って、言語化するのを避けてしまうことはある。
本当にそういう時はある、そう感じる時がある。
それでも、言葉にしてみたい。それも新たな表現となり得る。
また、誰がと感覚を共有しうる可能性もある。
別にそれに共感を求めない。隣の人と見えてたものが違ってたら本当に面白いし、実際に隣の人が見えてるものって私が見えてるものと絶対に違う。ああ面白い面白い。

見る。シェアする。

ひとつ思ったのが。
抽象化されたダンスというものを見たわたしたちは、
言語化の際、自分の感じたこと思ったことをプライベートなことに変換したら面白いのではないか?
つまり具体化する。

自分事にする。
別に今目の前で起こった出来事と直接リンクしていなくてもいい。
ふっとわいてきた何か知らの感情、懐かしい感情、新しい感情を
過去にリンクさせる、見たことのない世界や未来に想像膨らませてリンクする。
感情でなくても人によってはそれが数式なのかもしれない。
それが色、友達、景色、感覚、違うアート作品とか誰かの言葉かもしれない。
新しい妄想が生まれてくるかもしれない。

そういうことを楽しめる何か可能性を持ったものだと思う。
ダンスって。

これトレイラーです。

話がだいぶ脱線したが…
ちなみに、Company Chameleonはマンチェスターにあるカンパニーで、
今週1週間フィレンツェでAnthony Missen氏がワークショップをしてくれました。
本当に面白かった。楽しい…
また書きたい。

つい熱くなってしまった。
想定外に書いていた。
楽しいなあ。

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