わたくし、上田舞香が参加している、ダンスカンパニーeltanin(エルタニン)について(上田の目線で)紹介します。
2019年6月末に三軒茶屋駅すぐのシアタートラムという劇場にて、初の単独公演が行われるのでこの機会に生の舞台、チェックしてみてください。
もくじ
・eltanin(エルタニン)ってなに
・カンパニー名の由来
・【eltanin】【L.A.B.】2つのカンパニー
・eltanin プライベートカンパニー
・L.A.B. ジュニアカンパニー
・eltanin の今後
eltanin(エルタニン)ってなに
2018年3月に鈴木竜が設立したダンスカンパニー。
メンバーはダンサーの安心院かな、上田舞香、河内優太郎、そしてダンサー・振付家の主宰鈴木竜。
カンパニー名の由来
「eltanin」というカンパニー名の由来は、星座のりゅう座の中で一番輝く星であるエルタニン。詳しいエピソードはこちらのリンクで語られている。わたしもよく人からたずねられるのだが、これを読めば紆余曲折があってカンパニー名が決まったことが分かるので、一度目を通してみてほしい。
リンク⇒カンパニー名「eltanin」の由来
2つのカンパニー
よく混同されているが、鈴木竜は2つのカンパニーを持っている。
・eltanin(エルタニン):2018年3月設立 鈴木竜のプライベートカンパニー
・L.A.B(Laboratory of Artistic Basis 通称ラボ):2017年4月から 神楽坂セッションハウスが主催、鈴木竜が芸術監督のジュニアカンパニー
eltanin プライベートカンパニー
eltanin は2018年3月に設立された。ダンサーに安心院かな、河内優太郎、わたくし上田舞香が参加している。鈴木竜は主宰でダンサー・振付家としての立場である。
カンパニー最初のプロジェクトは2018年6月にルーマニアで初演された鈴木のソロ「AFTER RUST」。ちなみにこのプロジェクトに際して、100万円が目標のクラウドファンディングをした。ネクストゴールも駆け抜け、最終的に125人の支援者の協力で1,384,000円まで達成した。彼が活動のひとつの目標としているダンス芸術と社会とのつながりを高めることの可能性を見出した。
リンク⇒新作「AFTER RUST」をルーマニアで成功させたい!
18年10月にはeltanin として鈴木と上田のデュオ作品「MUGEN」を神楽坂セッションハウスで発表した。ここで、彼とわたしの関わりを語る。2014年にはじめて彼の作品「Whatever You Think You Are」に参加してから、作品出演やクラスでのトレーニングやらで進路の相談など、多方面でお世話になったが、実は意外にも一緒に踊るのはこの作品が初めてだった。リズムが合うというか、波長が合うというか、一緒に踊っていて踊りやすくとても楽しい。公演を見に来た人たちにも、息が合っているとよく言われた。言葉やイメージで伝えることも大事だけど、言わなくても通じるような共通認識のある関係性があって、そんな中でのクリエーション、ダンスは幸せなものであった。作品のために同じフィールド上で活動できる仲間(というのはおこがましいけど)がいるのは幸せだ。彼はイギリス、わたしはドイツとイタリアでのダンス生活を送り、同じようなタイミングで日本に帰ってきた。国は違えど、ヨーロッパで活動後、帰国して日本で活動しているという経緯も二人の呼吸に関係しているかもしれない。日本とヨーロッパのギャップ。行き詰まり。腐らないように何とか道を模索し続けてきた身として、どこか見ている景色が近いのだろうか。好みや性格など、個人的趣向もあるのだろうが。あと、物理的に身体のサイズ感の組み合わせがちょうどいいという話もあった。
ジュニアカンパニーL.A.B.
一方、L.A.B. は2017年4月から始まった。神楽坂セッションハウスが主催、鈴木竜が芸術監督を務めるジュニアカンパニーだ。1年単位のプログラムで、2019年は3年目に突入する。わたしは2018年2期目に9月まで参加した。1月にある本公演も出たかったのだが、先に出演が決まっていたカレイドスコープの公演と被って出られなかった。残念である。基本的に活動は週一回。9月までは、前半は国内外で活躍するダンサー・振付家によるワークショップ、後半はフランスのレジデンスから帰国した竜さんがワークショップを行った。9月に研究発表があり、各々ソロ・デュオ・トリオいずれかで作品のクリエーション、発表することが課題となっていた。9月以降は1月の本公演に向けてのクリエーションが基本。週一回だった活動も日にちが近づくと毎日のようになっていたらしい、らしい。15人のダンサーがトリプルビル(鈴木竜、小尻健太、大塚郁実)の形で公演を打った。先述のとおり、本番が丸々被っていたので見に行けなかったのだが、人づてで大変好評だったという話を何度も耳にした。2019年度も若手の元気なダンサーが新たに入りメンバーもガラッと変わったようなので年明けどんな公演が待っているのか楽しみだ。
L.A.B.については、2019年トリプルビル公演のクラウドファンディングのインタビュー記事で語られている。後世のダンサーが生まれてくるのを待つのではなく、育てる場をつくる。という意識のもとに生まれてきたプロジェクトのようだ。
リンク⇒若手ダンスカンパニーLABのトリプルビル公演を成功させたい!
eltanin の今後
まあ、目前には「White Space.」という大きな挑戦がある。わたしもダンサーの一人として誠実に作品と人と体と自分と向き合っていくしかない。5月後半から週5日、社会人みたいだなあというスケジュールでがっつりリハーサルができる。カンパニーに入ったことのないわたしはこんな経験は初めてだ。こんなことは、特に日本ではなかなかない。感謝である。
作品について「現代社会において人は『人間』であり続けられるのか?期待の若手振付家とダンサーたちが紡ぎだす、人間と余白(=ホワイトスペース)の物語」とフライヤーに書かれている。
どんなことが繰り広げられるかはまだわからない。楽しみにしましょう。
鈴木竜のFacebookアーティストページでは日々新着情報が更新されているので興味ある方は登録すると漏らさず確認できる、よかったら登録してみてもいいんじゃないだろうか。
リンク⇒鈴木竜|eltanin
上田はTwitterを活発に更新しているのでそちらをフォローしてみてもいいと思う。
上田舞香のTwitter⇒@Maika_UEDA
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